【完全ガイド】無料EAと有料EAの違い！初心者でもわかる自動売買の裏側

FX初心者の方が自動売買を始める際に、よく疑問に思われるのが、

ということではないでしょうか。
無料で手軽に使えるEAと、購入する必要がある有料EAの違いは一体何でしょうか？
初めての方はこのように不安な点も非常に多いと思います。

この記事では、

こんな経歴の私が、無料EAと有料EAの違いを徹底的に解説しています。
それぞれの有料・無料EA選びのポイントまでをご紹介します。

またここでは、いくつかある自動売買の種類の中でも、MT4上で動作する自動売買システムのプログラム「いわゆるEAと呼ばれている自動売買のシステム」について絞ってお話します。
証券会社が提供している自動売買システムはまた別物になります。

初心者でもわかりやすく、自動売買で勝つための秘訣が詰まった記事となっています。
ネット検索で上位に出てくるサイトでも、事実と異なる誤った情報も多くありますのでそこにも触れていきたいと思います。

自動売買を始める前には必ず読んでみてください^ ^
長いので目次から気になる箇所に飛んでいただいても大丈夫です！

１．無料EAとは？

無料EAとは、無料で提供されている自動売買システムのことです。
多くのFX業者が、自社のプラットフォーム上で無料のEA(ストラテジー)を提供しており、その中には有名なEAもあります。

この記事では冒頭での説明の通り、MT4上で稼働させるEAについて絞って解説します。

これらの無料EAの主な入手場所は、MT4のファイル共有サイトや海外のFXフォーラムなどでも多くの種類が配布されており、
また、最近では個人の開発者やWEBサイト上でも、数々の無料EAが公開されています。

これらの無料EAには、多くの種類が存在し、以下のような様々なタイプのロジックが組まれていますが、細かいロジック仕様などは公開されているものもあれば、中身のわからないものも存在します。

• ナンピンタイプのEA
• 細かい利益を狙うスキャルピングタイプのEA
• デイトレやスイングトレードのロジックを組んだEA
• FX会社が提供しているようなリピート系のEA(ループイフダン・トラリピ・Iサイクルなどの同じ)

一方で、ロジック仕様やバックテスト結果を公開している場合も多く、プログラマーによって細かくロジックを落とし込んである優良なEAもたくさん存在します。

２．有料EAとは？

有料のEAとは、有料で提供されている自動売買システムのことです。
主に自動売買のプラットフォームサイト(ゴゴジャンなど)や、業者が提供している販売サイト、個人で販売しているケースも多くあります。

価格はピンキリで、3万円〜8万円のものが多く、高いものですと30万以上の高額で販売している業者も存在しています。

これらの有料EAも、無料EAと同様に多くの種類が存在します。
また、有料EAにも様々なタイプのロジックが組まれていますが、細かいロジック仕様などは公開されているものもあれば、中身のわからないものも存在します。

有料EAの場合、大手プラットフォームサイトではバックテスト結果やリアルな運用結果も公開されている事も多いので、透明性も高く、比較検討することも可能です。

一部の業者の販売サイトなどでは、中身の情報があまり公開されていない有料EAでも高額販売されていることもあります。

では無料EAと有料EAそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう！

３．無料EAのメリットとデメリット

無料EAのデメリット

次は無料EAのデメリットについて解説します。

優秀な無料EAが存在する一方で、中にはそうでないEAも存在します。
特に、海外のフォーラムサイトなどで落ちている無料のEAには注意が必要です。中には少し改善すれば成績も向上するものもたくさん公開されていますが、初心者の方であれば見極めが難しいかもしれません。

SNS上でも無料配布を謳ったアカウントを最近よく見かけますが、情報がどれだけ公開されているか、「爆益」などの文言で煽っていないかなど、中身の透明性や信頼性を事前に確認することをお勧めします。

これらの怪しいアカウントは、ほとんどが開発者自身ではなく代理店としてお小遣い稼ぎで活動しているケースも多いので、見極めが重要です。過去記事でもSNSのアカウントの見極め方について詳細を解説していますのでぜひ確認して見てください。

無料有料に関係なく、EAを使用する前には必ずバックテストや実際の運用結果の確認や、実際にご自身でバックテストを行うことを推奨します。

無料EAのメリット

1点目は、無料なので導入のハードルが低いことが挙げられます。
自動売買システム(EA)を運用するにあたって、購入時に数万円の費用がかかってしまうと、その分マイナスからの運用スタートとなってしまいます。
その点、無料EAであれば初期費用をかけることなく自動売買システム(EA)を導入できるので、購入費用分などは運用資金に充てることが可能です。

2点目は、詳しいトレーダーが作成したシステムを、初心者でも無料で利用できる点が挙げられます。
トレードのロジックを自動売買に落とし込み、それらをプログラム化し、過去10年以上の相場でのバックテストや実際の運用で利益が出ているものであれば、それだけでも初心者が無料で利用できる価値は十分にあります。

少なくとも、初心者の方が自動売買のプログラムを行う事は非常に難しく、基本的にはトレードに詳しい方によって作成されているケースがほとんです。
もちろん、無料EAの選定は重要になってはきますが、こういった熟練のトレーダーによって作り込まれた自動売買システム(EA)を無料で利用できることはとても大きなメリットとなります。

４．有料EAのメリットとデメリット

有料EAのデメリット

1点目は、購入費用がかかってしまうことが挙げられます。
有料EAの購入費用は数千円では済まず、おおよそ数万円は最低でもかかってしまいます。
ですので、考え方にもよりますが、スタートの時点でマイナスからの運用スタートとなりハードル高くなってしまいます、

2点目は、値段の適正がわからないという点です。
有料EAの値段はピンキリで、決して「高額＝勝てる」というわけではありません。
個人的には3万前後でも十分優良なEAもあるという考えですが、世の中にはより高額な有料EAもたくさん存在します。

こちらの記事でも詳しく解説していますが、詐欺の一部として利用されることも事実としてあり、高額すぎる有料EAには注意が必要です。

参考記事：【完全版】”FX自動売買＝詐欺”は嘘？5つの手口と”本当の見分け方”を徹底解説！

有料EAのメリット

一方で、有料EAにもメリットがあります。

大手のプラットフォームサイトなどでは、バックテストの結果や実際の運用状況なども確認ができ、透明性の高いEAを購入できる環境も整っています。
実際に使っているユーザーの声なども確認ができるため、もし購入する場合はこのような透明性の高い環境で購入することを推奨します。

個人や業者が販売している高額なEAになればなるほど、バックテストの結果が短すぎたり、実際のリアルな運用結果が3ヶ月だけなど、不審な点が多くありますので、高額な有料EAを検討する場合は注意が必要です。
また、以下のような謳い文句がある場合は特に注意が必要です。

• 月利50%や100%以上を売りにしている
• 「絶対勝てる」「勝率100%」「負けなし」など
• とんでもないロット数での大きな利益を抜粋して掲載している
• 「爆益」などの煽り文句

５．無料EAと有料EAの違いとは？

無料EAと有料EAには、以下のような違いがあります。

機能の充実度 (一部のEAのみ)

これは一部のEAにおいてですが、無料と有料で使用できる機能に差をつけて提供している場合があります。
無料EAでは基本的な機能のみ使用できるようになっているように制限し、有料に切り替えることによって全ての機能が使えるといった具合です。

このような機能制限は、多くの場合が最終的に有料のEAを販売するためのセールスの一種です。
トレードを行う中身のロジックには有料と無料では違いがなく、より細かい設定ができるように有料版が用意されているケースが多いです。

情報の充実度

これは有料・無料ともに言える事ですが、「どこで手に入れるか」によって公開されている情報の充実度に違いがあります。

例えば自動売買システムの中でも、FX会社が自身のプラットフォーム上で提供している自動売買(ストラテジーなど)などは、ロジックの中身まではほとんど公開されていません。つまりトレードのロジックがわからないものに、多くの皆さんが自身の資産を預け運用していることになります。

一方で、MT4で稼働するEAについては、入手先によって情報の公開度合いに違いがあります。
有料EAの場合は大手プラットフォームサイト(ゴゴジャンなど)では非常に多くの情報が公開されていますし、無料EAの場合でも個人の開発者やプラットフォームでは多くの情報が公開されています。

ただし、海外のフォーラムなどの一部ではほとんど情報の公開されていないEAも配布されている事もあるので、その点は注意が必要です。
また、高額な販売を行っている業者の場合でも非常に短い期間のバックテスト結果やリアル運用結果しか公開されていないこともありますので、情報の透明性に不安がある場合は避けた方がトラブル回避に繋がります。

６. なぜ無料EAは”無料で提供”しているのか？

自動売買についてネット上で検索すると、多くの方が勘違いしているのが以下のような内容です。

yahoo知恵袋などで検索すると、多くの人が自動売買システム(EA)に興味を持って質問をしていますが、9割以上が知識のない方が回答しているので、事実と異なる内容が浸透してしまっているように感じます。

中には、明らかに変な業者に騙されかけているようなケースも見かけますので、未だに悪質な業者も多く、世の中的にはなかなか「怪しい」というイメージを払拭するのにはまだまだ時間がかかりそうです。

その中でも多い質問の一つが、「なぜ無料なのか？」という疑問でしたので詳しく解説します。

「無料か有料か」は販売方法の違い

まず、有料のEAの場合、数万円前後の買い切り型が多いです。
これは一般の販売方法と同様に、一度ユーザーに代金を支払ってもらう代わりに自動売買システム(EA)を提供します。

一方で無料EAの場合は、無料で提供する代わりに、証券会社を指定して自動売買システム(EA)を利用してもらうケースが多いです。

では、どこで利益を出しているのか？というと、証券会社から手数料の一部が報酬として入ります。

これはユーザーの利益の一部などでもなく、証券会社が本来利益となるスプレッドなどの手数料の一部から、微々たるものですが報酬として支払われる仕組みです。

ですので、ユーザーには一切の不利益な要素もなく、証券会社にも不利益な要素もないwin-winの関係にあります。

つまり、無料でEAを提供する場合は、ユーザーに長く使ってもらわなければほとんど利益が出ない仕組みなのです。
ですので開発者は、ユーザーに長く使ってもらうためには結果の出せるEAを開発する必要があります。
全然利益の出ないEAでは、誰にも使ってもらえず、タダ働きになってしまうリスクがあります。

要するに、販売方法の違いがあるだけで、利益の発生のポイントが異なるだけです。
これらの事実を知らない場合、多くの方がyahoo知恵袋などでとんでもない回答をしてしまっています。

正しい知識を知ることによって、世の中の自動売買システム(EA)に対する見方が少しでも変わってくれたら幸いです。

７. ネット上で見かける誤った情報

「有料EAと無料EA 違い」と検索するとさまざまな情報サイトがヒットしますが、上位表示されるサイトでも誤った情報が記載されていますので、この場を借りて訂正させていただきたいと思い書かせていただきます。

有料EAと無料EAの違いにつきましては、どうしても情報発信者側の立場によって意見が変わります。
つまりポジショントークになってしまいがちです。

例えば、上位に有料EAを販売している大手プラットフォームの記事が表示されていても、その内容はどうしても「無料EAよりも有料EAをおすすめする内容」の記事になりますし、アフィリエイト収入を狙っているサイトでは、アフィリエイト広告を貼ることのできる「国内のFX会社の自動売買をおすすめする記事」になってしまいます。

それだけならいいのですが、中には誤った情報も多く見かけます。
その中でも、多く見かける2つの誤った情報をここでご紹介及び訂正させていただきます。

誤った情報① 無料EAはトレード毎に手数料がかかる

「無料EAはトレード毎に手数料がかかる」と情報発信しているケースがあります。

• トレード毎に入る手数料報酬がユーザーの利益の一部から出ていると勘違いしている

この様な内容になっている事が多いです。
もちろんユーザーの利益から報酬が出ることもありませんし、本来業者が利益として得ている正当な手数料の中から支払われますのでこれは間違いです。

使用しているユーザーに不利益になることは一切ありません。

誤った情報② 無料EAは海外業者縛りが多いためスプレッドが広い

もう一点、海外業者なのでスプレッドが広い点です。
“国内のFX業者と比べて広い”のは事実ですが、なぜ広いのか知っていますでしょうか？
詳しい話は長くなりますので、別記事にまとめたいと思いますが簡潔に説明しますと、

NDD(ノー・ディーリング・デスク)業者とDD(ディーリング・デスク)業者の違いです。

NDD方式は、ユーザーの注文に介入することなく、そのままインターバンクと呼ばれる世界の市場に注文を流します。
DD方式は、ユーザーの注文に介入することができ、注文は実際にインターバンクには流されません。

つまりDD方式の場合は、いわゆるユーザーの注文をFX業者が呑むことによって利益を出しています。
ユーザーが負けた損失分がまるまるFX業者の利益となります。
つまり、ユーザーが勝つと業者が不利益になり、ユーザーが負ければ負けるほど業者側が儲かります。

そして国内のFX業者はほぼDD方式、海外業者はほぼNDD方式です。

これに関して、どちらがいいということはありませんが、それぞれの背景や特徴を知った上で選択することが大切です。

海外業者はスプレッドが広い分、証拠金が少額から可能である点や、ゼロカットシステムなど、国内のFX業者にはない魅力的なサービスや制度があります。
ですので、一概に「海外業者＝危ない」ということでありません。そのような発信をしているサイトは、大抵の場合がユーザーが結果的に国内業者を選択することによってメリットを得られる立場というだけになります。

もちろん国内業者にも良い点はたくさんありますし、海外業者に関してもそれは同様のことが言えます。

誤った情報について

情報サイトの内容に触れる際、このような背景や事実を知っているのと、知らない状態とでは受け止め方がまるで違ってくると思います。
皆さんには、このような誤った情報や、アフィリエイト広告の報酬目的のサイトが発信している情報に対し、決して鵜呑みにせず、正しい知識を持って接することが大切です。

８．【有料か無料】自分に合ったEA選びのポイント

ここまで「有料EAと無料EA」についてメリット・デメリットなどを解説してきました。
では実際にどちらを選んだほうがいいのでしょうか？

有料EAと無料EAそれぞれのEA選びのポイントをご紹介します。

有料EA選びのポイント

まず有料EAを選ぶ際の大前提として、10万以上の高額の有料EAは避けましょう。
利益を挙げれるかそうでないか、詐欺かどうかそうでないか、このような問題の前段階として「高額過ぎ」です。

先に挙げたトラブルに巻き込まれないためにも、まずは高額な有料EAを避けることを大前提としてください。
何度もお伝えしますが、“高額なEA＝勝てるEA”ではありません。

前提を踏まえた上で、もう一つポイントとなるのが透明性の高い有料EAを選ぶことです。
大手のEA販売プラットフォームでは、バックテストや実際の稼働状況も確認できるようになっていますので、有料のEAを選びたい方はこれらの情報を参考にしましょう。

無料EA選びのポイント

無料EAは、無料で開始できるため、有料EAのように金銭的な面では高額なEAに気を付ける必要はありませんが、次のようなケースは注意が必要です。

以上のようなケースでは、トラブルに巻き込まれるケース多いので注意が必要です。

EAの利用に指定されるFX業者は、大抵の場合が海外の業者になる(報酬のシステム上)と思いますが、あまりにも聞いたことが無い業者の場合や、ネットで検索してもほとんど情報が出てこない場合は気をつけた方がいいです。
日本国内でも利用者の多い、大手の海外業者(Ttan FX、XMTradhingなど)であれば問題ありません。

他のポイントとしましては、有料EAの場合と同様に透明性の高い無料EAを選ぶことが大切です。
例えば10年以上のバックテスト結果や、実際の運用した場合のフォワードテストの結果など、これらの情報が多く公開されているかなどを事前に確認するようにしましょう。

９．まとめ

無料EAと有料EAのそれぞれのメリットとデメリット、選ぶ際のポイントや疑問についてここまで解説してきました。
それぞれのメリット・デメリットや、特徴についての正しい知識や理解を持ったうえで、EAを選ぶことが大切です。

有料・無料どちらの場合でも、EAを選ぶ際には開発元の信頼性や実績、EAの性能やバックテストの結果、実際の運用でのパフォーマンスなどをしっかりと事前に確認しましょう！

また、

と疑問をお持ちの場合は、こちらの記事で実際に運用している「無料の自動売買システム」や「有料の自動売買システム」の運用結果などを全て公開しています。

ぜひEA選びの際の参考としてご活用ください^ ^

参考記事：勝てる自動売買は本当にある？実際の運用結果を全て公開！

参考記事：【自動売買システム(EA)で複数の収入源を作る仕組み】