損失は伸びるのに利益は伸ばせない…
コツコツドカンで利益が残らないのはなんで?
こんな風に考えたことはありませんか?
FXの取引において、損小利大を実現することはとても重要です。
多くのトレーダーは、利益を追い求めすぎて損失を出してしまい、最終的に利益を残すことができなくなってしまいます。
損小利大を実現するためには、リスク管理や心構えなど様々な要素が必要です。
この記事では、「損大利小」→「損小利大」を実現するための具体的な方法を紹介します。
何故”損小利大”がトレードで必要なのか?
これを理解するのに分かり易いのがいわゆる
”コツコツドカン”
ですね(^^;)
例えば以下のように勝率も良く、トータル5回のトレードで4勝1敗だったとします。
◯勝ち→ +10pips
◯勝ち→ +20pips
◯勝ち→ +15pips
◯勝ち→ +10pips
✖️負け→ -80pips
トータル→マイナス25pips
利益を伸ばせない事によって1回1回の利益は少なくなりますね。
そして最後の一度の負けトレードによって今までの利益が全て吹き飛び、トータルでもマイナスで終わっています。
この結果に対してなにも改善することなくトレードを続けていけば、遅かれ早かれ必ず相場から撤退することになります。
そしてこの事実に気づけずに撤退していく方がほとんどです。
ではどうしていけばいいのでしょうか?
【損小利大を実現するための基本的な考え方】
リスク管理
損小利大を実現するためには、リスク管理が重要です。
リスク管理とは、ポジションサイズの適切な決定や、損切り・利益確定のタイミングの決め方など、トレードにおけるリスクを最小限に抑えるための方法を指します。
これらを適切に行うことで、損失を出すリスクを下げつつ、利益を最大化することができます。
ポジションサイズの決定
ポジションサイズの決定については、自分がどの程度のリスクを取ってトレードすることができるのかを考慮して、適切なロット数を選ぶことが大切です。
損切り・利益確定のタイミングについても、自分がどの程度の損失を許容できるのか、どの程度の利益を狙うのかを明確にして、それに応じた決定を行うことが必要です。
また、リスク管理だけでなく、感情的なトレードを避けるための心構えも重要です。
トレードをする前には、冷静に分析し、自分自身の感情に左右されずにトレードを行うことが大切です。
【リスク管理の具体的な方法】
リスク管理には、次のような具体的な方法があります。
1. リスクリワード比率とポジションサイズ
ポジションサイズを決定する際には、リスクリワード比率を考慮して決定することが重要です。
リスクリワード比率とは、損切り幅と利益幅の比率を指します。
例えば、1000円の損失を出すリスクを取った場合に、2000円以上の利益を狙うことができるように利益率と損切り幅を設定した場合は、リスクリワード比率は1:2となります。
一般的にはリスクリワードは1:2以上にすることが推奨されています。
1:2のトレードであれば勝率が30%であってもトータルでは利益が残ります。
ここで注意なのは利益が目標値に到達する前に決済しないようにしてください。
毎回そのように利益を伸ばさずに利確してしまっていると、結局はコツコツドカンの”損大利小”のトレードに逆戻りです。
また、ポジションサイズの決定においては、自分自身が許容できるリスクを事前に決めることが重要です。
一般的に、トレード口座の資金の1~3%程度が1回のトレードに使用されることが推奨されています。
2. エントリーと同時に損切りの逆指値を忘れずに入れる事を遵守する
簡単なようで難しいですが、この方法で7割以上は解決するといっても過言ではありません。
”必ずエントリーと同時に自動で損切りされるように逆指値注文を設定する”
これを毎回のトレードで遵守する事によって問題の「損大利小」の解決につながります。
「損切りは自分で出来るから大丈夫」
と思っている方は要注意です!
プロスペクト理論に代表されるように、
人間は損失を確定させたくないが故に損失は膨らみ、目の前の利益は無くなる前に確定してしまおう!という考え方及び心理状況に陥ることは、もう科学的にも立証されています。
特に含み損中は、損切りをしてしまうと損失を確定してしまうことになり、
トレード中の一番強い葛藤やストレスが生まれるタイミングです。
ですので含み損中は損切りが自分でできない、損失が限界にまで膨らんだ結果相場から撤退。
というような状態で「損大」となるわけです。
「ここまで逆に動いたからそろそろ戻ってくるだろう」
「さすがにそこまで逆には動かないだろう」
というふうに自分のポジションに対して自身に都合のいいような希望的観測を、何の根拠も無しで抱いてしまいます。
まさに自分も全く同じでしたから痛いほど気持ちが解ります。。
まずは騙されたと思ってこの
”必ずエントリーと同時に自動で損切りされるように逆指値注文を設定する”
を徹底してみてください。
この決済注文を入れる事を忘れてしまった時のトレードに限って、
大きく逆行してしまうケースを私自身も何度も経験しています汗
ですので必ず入れ忘れていたことに気付いたら必ず入れることを徹底してください^ ^
損切りの位置などはトレードスタイルにもよりますが、
本来であれば、「根拠を持ってエントリー」→「その根拠が崩れたと判断できるポイントで損切り」です。
損小利大を実現する為に利益を伸ばす方法
ここまで損大にならない為に必ずエントリーと同時に決済注文を入れることをお伝えしてきましたが、最後に利益のほうを伸ばすコツをお伝えします。
1. トレール機能を利用する
一つ目の方法は、
”利確にはトレールを使う”です。
先ほど例に挙げたリスクリワードにおいて、利確目標が30pipsだった場合、もちろん30pips到達で利確でも問題ありません。
そこが直近の最高値(最安値)であれば手仕舞いにはちょうどいいポイントですので利確で問題ありません。
しかし相場的にまだまだ勢いがあり利益を伸ばせそうな場合はトレールを使うことをおすすめします。
トレールとは利益に追随して追っていくことを意味し、
利益が伸びていくにつれて決済注文もどんどん繰り上げ(繰り下げ)ていく手法です。
今では 自動でトレール機能が使えるインジケータなども沢山存在します。
ただ個人的には自動よりは手動で相場を見ながら追っていくほうが利益を伸ばすには向いているかもしれません。
2. ポジションを分割
この利確トレールの方法と併せるといい方法が、ポジションの分割です。
エントリーの際にポジションを2分割しておく事によって、利確の目標値まで来ても相場に勢いがある場合は、片方のポジションだけを利確します。
これにより残りのもう片方のポジションで利益を伸ばすことが可能ですし、片方のポジションで半分の利益は確保できていますので、この先は心理的にも余裕を持ったトレードが可能です。
3. 決済の逆指値注文を建値に移動
三つ目の方法は、損切りを建値に移動する方法です。
エントリー後、ある程度の含み益がでたら、決済の逆指値注文をエントリーしたポイント(建値)にまで変更してください。
こうすることによってこのトレードではもう負けることは無くなり、
プラスマイナス0もしくはプラスで終わる事が確定します。
これはトレードしてる側にとってはかなりの心理的余裕が生まれます。
あとは利益が伸びていくにつれて決済注文をどんどん適度な位置に変更していきましょう!
損小利大を実現する為の簡単な5つの方法 まとめ
FXの取引において、損小利大を実現するためにはリスク管理と心構えが重要です。
リスク管理では、ポジションサイズの計算方法や、損切り・利益確定のタイミングの決め方を理解し、利益を最大化するためのポジション調整の方法を知ることが必要です。
この「損小利大」を意識することによって勝ち残るトレーダーにぐんと近づくことが出来ると思います。
私自身も始めてから数年は全くこのような知識が無く、
大きな損失を出し数回相場から撤退した過去があります。恥
この5つの方法を意識するようになりトレード成績は劇的に改善されましたので皆さんもぜひ参考にしてみてください^ ^
参考記事:なぜエントリーすると相場は逆に動くのか?劇的に改善する2つの方法
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